本研究は、平成10年度より東京学芸大学天文学研究室で進行中の「Digitized Sky Survey (DSS)を利用した暗黒星雲カタログの作成」プロジェクトの一部であります。
このプロジェクトの目的は、DSSに対して計算機を用いたスターカウントを行うことにより、高い分解能で暗黒星雲の定量的な探査を実現することです。これが、実現すると、暗黒星雲の空間的広がり・減光量及び水素の柱密度などの基本的なパラメータを記載した暗黒星雲の定量的なカタログを作成することができます(ちなみに,暗黒星雲の定量的なカタログは,いままで存在していません)。ここでは、「Digitized Sky Survey (DSS)を利用した暗黒星雲カタログの作成」の簡単なこれまでの経緯について記しておきます.
- 「Digitized Sky Survey (DSS)を利用した暗黒星雲カタログの作成」プロジェクトのこれまでの経緯
- 1997年 計画の立案
- 1998年 準備(予算の獲得・計算機等の立ち上げ)
- 1999年
- 前半:プログラムの開発
- 後半:星の同定作業および,星の光度較正(詳しくは,こちら[星の同定]とこちら[光度較正])・・・約5億個の星を検出
- 2000年
- DSSの写真乾板毎に星数密度分布図(単位立体角あたりの星の数)を作成(詳しくは,こちら)・・・・暗黒星雲博物館の画像の素
- 作成した約1000枚の乾板のモザイク作業(詳しくは,こちら)
- 2001年
- 星数密度分布のバックグラウンドの測定
- 暗黒星雲の減光量の測定
- 2002年
- 天の川全域の暗黒星雲のアトラス(減光量分布図)の作成
- 暗黒星雲のカタログを作成
- 現在,学術論文としてまとめつつある.
暗黒星雲博物館ではこのうちの星数密度の測定の結果得られた画像(星数密度分布図)を利用したものです。
このHPに関しては、掲載されているイメージの作成方法も含め、2002年、地学教育、55巻、p.13 に詳しく述べてありますので、雑誌をお持ちの方はご覧ください。持っていない方は、一部抜粋したものを下記のリンク先に置きました.ご覧ください.
2002年,地学教育,55巻
上原 隼・土橋一仁・神鳥量・佐藤文男,2002年,地学教育,55巻
Digitized Sky Survey を利用した「暗黒星雲博物館」の作成 -インターネットで閲覧できる暗黒星雲デジタル図鑑- より2. スターカウントとDSS
2.1 スターカウント
2.2 Digitized Sky Survey3. 暗黒星雲画像の作成
3.1 星の検出
3.2 光度較正
3.3 星数密度分布図4. 暗黒星雲博物館
4.1 暗黒星雲博物館の概要
4.2 ホームページの利用方法5. 暗黒星雲博物館の教育的活用例
6. まとめ
謝辞
引用文献
暗黒星雲博物館では、全天スケールでの暗黒星雲の美しい画像を広くインターネット上で公開し、「最新の科学教材・天文学教材」として提供することを目的としています。また,このウェブページの画像の使用などをされる方は必ずこちらをお読みください。
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