3. 暗黒星雲画像の作成
3.2 光度較正
もともと写真乾板であるDSSは,プレート毎に異なる感度特性を持つ.このため,検出した星の積分写真濃度を等級に変換するためには,両者(濃度と等級)の関係をプレート毎に調べる必要がある.我々は,すでに等級の分かっている星をDSSプレート上で同定することにより,プレート毎の較正曲線を求めることにした.既知の星のデータは,北天のRバンドのプレートと南天のBjバンドのプレートについては USNO-A2.0 カタログ (Monet, 1998) から,南天のVバンドのプレートには Tycho-2 カタログ (Hog et al., 1998)とThe Guide Star Photometric Catalog I (Lasker et al.,1988) から取得した.これらのカタログに記載されている等級をもとに,プレート毎に等級対写真濃度の関係をプロットし,両者の関係を4次の最小二乗法でフィットし,較正曲線とした.得られた較正曲線を用いて,検出した全ての星の等級を決定した.
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