りゅうこつ座(Carina)
りゅうこつ座は南半球の天の川沿いにある大星座である。日本からはその一部しか見えず、全貌を見ることはできない。この領域にはイータ・カリーナ星(ηCar)と呼ばれる銀河系で最も質量が大きな星が存在している。その星の質量は、太陽のおよそ100倍であるとされている。このような星は、自分自身の質量によって星を安定に保つことができない。そのためにイータ・カリーナ星はガスを吹き出しながら膨張している.その様子はハッブル望遠鏡によってとらえられている。
りゅうこつ座の暗黒星雲はイータ・カリーナ星を中心にするように広がっており、その距離は太陽から約8200光年(2500pc)離れたところにある。この暗黒星雲は重力収縮がかなり進んでおり、重力収縮によって次第に大きな暗黒星雲から分裂していった小さな暗黒星雲が数多く存在している。
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