東京学芸大学 天文学研究室 概要


I. 東京学芸大学天文学研究室

本研究室は正式には、東京学芸大学 自然科学系 広域自然科学講座 宇宙地球科学分野の一部門です。

現在(2016年10月)のスタッフ構成は土橋一仁(教授)、西浦慎悟(講師)の2名となっており、観測的手法による天文学研究を行っています。主な研究対象は土橋暗黒星雲を中心とした星形成領域西浦銀河群を中心とした系外銀河です。

本研究室には各種の計算機が揃っており、観測で取得したデータを解析するために使用されています。また本学自然科学系研究棟1号棟の屋上に口径40cmの反射望遠鏡を所有しており、変光星のモニター観測や一般向けの観望会などに使用してきました。


II. 本研究室で天文学の研究するには?

まず、本学の学校教育系A類理科選修またはB類理科専攻に合格して下さい。A・B類では入学式の後に所属教室の希望調査がありますので、その時に地学を選んで下さい。1・2年生のうちは、卒業(=教員免許取得)に必要な授業を少しでも多く履修・単位取得しておいて下さい。

2学年後期には、卒業研究のための研究室配属のガイダンス・研究室訪問・希望調査があります。研究室訪問で、天文学研究室の教員研究室を訪問し、納得した上で、土橋研究室または西浦研究室を選んで下さい。なお、希望者が多い場合には、成績・取得単位数・授業態度などから総合的に判断して配属学生を決定します。

天文学は応用科学の一分野です、従ってA・B類いずれに所属する学部生でも1・2学年では基礎となる数学・物理・化学・英語等をしっかり履修・単位取得して下さい。また天文学に関する基礎的な科目も履修して下さい。


III.天文学を勉強しよう!---天文学研究室へのお誘い---

天文学は言うまでもなく天体を研究の対象としています。大部分の天体は手に取ることができないほど遠くにあり、地球上に住む私たちとは全くの無関係、そんなものを研究する天文学は役に立たない学問の最たるもの、と思われがちです。そのような考えが正しくないのは、私たちの生命活動が太陽に全面的に依存していることや、生活に不可欠な暦の作成が天体の運行に基づいていることを思い出せばすぐに分かることと思います。この際ここでは少し別の例を挙げましょう。

私たちの体を作っている物質はいろいろな元素でできています。そのうち原子の個数が最も多い元素は水素です。水素は宇宙創成の直後に合成されたと考えられる一番軽い元素で、宇宙に最も豊富に存在します。しかし、重量比に注目すると、宇宙では70%を越える水素は私たちの体には10%程度しかありません。逆に宇宙では1%に満たない酸素が私たちの体には約60%と最も多く含まれています。次に多い元素は炭素で約23%、次が水素で、それに窒素の約3%が続きます。

 このように人体の元素組成は宇宙の元素組成とはまるで違っています。これら水素以外の重い元素はどこから来たのでしょうか?。実はこれらは大昔に輝いていた星の中で作られたと考えられているのです。その星の寿命が尽き、爆発したとき、星の内部で作られた重い元素は吹き飛ばされ、星間空間にまき散らされました。それが長い時間の後に集まって地球や私たちの身体を作ったと考えられています。したがって、私たちはみんな「星の子」と言えます。晴れた夜空に見られる星の中では、今この瞬間にもこのような重い元素が作られています。数十億年後にどこかの惑星に出現するであろう「人類」の原料を作っているのです。

こういうことを知って見ると、遠くで輝いている星々が身近なものに思えるでしょう。あなたも自分のルーツである天体について勉強してみませんか?


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Created: Sun Jul 13 JST 2004
Last modified: Tue Oct 18 11:05 JST 2016


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