############################################################################### 銀河サイズの電離水素ガス「弓状構造」
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観測には東京大学理学部天文学教育研究センター木曾観測所の 105 cm シュミット
望遠鏡を使用した。 左図は「ステファンの五つ子」の赤色連続光(Rバンド)イメージ、
右図は電離水素ガス・イメージ(右図)である。この二つは全く違って見えるが、
驚くべきことに、これらは全く同じ領域を全く同じサイズで並べたものなのである。
丁度、超新星残骸の集団が存在する NGC 7318B の腕にそって、「弓状」に銀河サイズの
巨大な電離水素ガス領域が存在しているのが確認できる。
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超新星残骸の集団の位置は図中の矢印の場所である。この位置は NGC 7318B の東側の腕に
沿って存在する「弓状」の電離水素ガス領域の南端部にあたる。電離水素ガス・イメージ
では超新星残骸集団は「泡状」の電離水素ガス領域の内部に存在していることが分かる。
しかし、赤色連続光イメージでは、この「泡状構造」や超新星残骸の集団に対応する位置
には何も見えない。我々が発見した天体は輝線のみで輝いているのである。
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