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岡山天体物理観測所で得られたスペクトル・データ

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( Ohyama Nishiura Murayama and Taniguchi 1998, ApJ, 492, L25 より引用。)

ここに掲げた6つのスペクトルはすべて岡山天体物理観測所で得られたものである。
問題となるスペクトルは左図上段および左図中段である。左図下段には参考として
Instrumental Profile を示した。右図上段と右図中段は、通常の星生成領域 ( HII
領域 ) のスペクトル、右図下段は2型セイファート銀河 (「ステファンの五つ子」の
メンバー銀河 NGC7319 ) のスペクトルであり、いずれも参考までに示した。超新星残
骸集団の発見となったスペクトルにはULRという名前が付いているが、これは Unusual
emission-Line Region ( 特異輝線放射領域 ) の略であり、このスペクトルが超新星残骸
であることが確定するまでに用られた仮称である (以上、蛇足)。

超新星残骸のスペクトル(ULR1とULR2)と通常の星生成領域(HII1とHII2)を
見比べると、超新星残骸のスペクトルでは「電離水素ガス輝線の幅が非常に広く」、そして
「電離硫黄ガス輝線の強度が非常に強い」ことが特徴的である。

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