0.   ここには Vine Linux マシンにPC-IRAFをインストールする方法をメモ
   しておく。なお PC-IRAFインストールの際にはディストリビューションに
   あったバイナリを用意しなくてはならない。基本的に Vine Linux のコアは
   RedHat Linux と同じであるため、「RedHat用」と記されたバイナリ・
   ファイル一式を用意すれば良い。ちなみにPC-IRAFホームページ上で
  「Linux用」と表記されているバイナリは、「SlackWare用」を意味するので、
   Vine Linux には不適切であることに注意して欲しい。
   
----- I. Vine Linux 2.1.5 への PC-IRAF v2.11.3 のインストール -----

1.1 インストール環境

     実際にインストールに成功した私の個人的な PC 環境は以下の通りで
   ある。

     CPU : AMD Duron 600MHz
     OS  : Vine Linux 2.1.5 (Calon-Segur)
           Kernel 2.2.18-0vl4.2 on an i686

     IRAF: PC-IRAF v2.11.3

1.2 各PC-IRAFファイルの用意

       ダウンロードした各ファイルはrootアカウントで、以下のような
     ディレクトリに用意した。

           /root/_etc/_iraf/pcix/as_pcix_gen/as.pcix.gen.gz.00-66
           /root/_etc/_iraf/pcix/as_pcix_gen/CHECKSUMS
           /root/_etc/_iraf/pcix/as_pcix_gen/FILES.Z
  
           /root/_etc/_iraf/pcix/ib_rhux_x86/ib.rhux.x86.gz.00-24
           /root/_etc/_iraf/pcix/ib_rhux_x86/CHECKSUMS
          
           /root/_etc/_iraf/pcix/nb_rhux_x86/nb.rhux.x86.gz.00-28
           /root/_etc/_iraf/pcix/nb_rhux_x86/CHECKSUMS

1.3 インストール

   1.3-1 各ディレクトリの作成

       Root でログインして、
           mkdir /home/iraf/
           mkdir /home/iraf/iraf/       
           mkdir /home/iraf/irafbin/
           mkdir /home/iraf/irafbin/bin.redhat/
           mkdir /home/iraf/irafbin/noao.bin.redhat/
     で PC-IRAF(for RedHat)用ディレクトリを作成。

   1.3-2 各ファイルの結合

           /home/iraf/iraf/
     から、       
           cat /root/_etc/_iraf/pcix/as_pcix_gen/as.* | zcat | tar -xpf -
     を実行。続いて、
           /home/iraf/irafbin/bin.redhat
     から、
           cat /root/_etc/_iraf/pcix/ib_rhux_x86/ib.* | zcat | tar -xpf -
     を実行。そして、
           /home/iraf/irafbin/noao.bin.redhat
     から、
           cat /root/_etc/_iraf/pcix/nb_rhux_x86/nb.* | zcat | tar -xpf -
     を実行。      

   1.3-3 インストール直前の設定 ＆ インストール

           /home/iraf
     から、
           setenv iraf /home/iraf/iraf/
           cd $iraf/unix/hlib
           source irafuser.csh
           ./install -n
     質問事項には全てデフォルトで答える。
       特に以上がなければ、
           ./install
     で、実際のインストールスタート。 

       以上で PC-IRAF のインストールは完了である。

----- II. Vine Linux 2.5/2.6r4 への PC-IRAF v2.12.2 のインストール -----

2.1 インストール環境

     実際にインストールに成功した私の個人的な PC 環境は以下の通りで
   ある。

     CPU : Duron 600MHz
     OS  : Vine Linux 2.5 (default)

     CPU : Celeron 2.0GHz / Celeron 2.6GHz
     OS  : Vine Linux 2.6r4 (default)

     IRAF: PC-IRAF v2.12.2

2.2 各PC-IRAFファイルの用意

       ダウンロードした各ファイルはrootアカウントで、以下のような
     ディレクトリに用意した。

           /root/_etc/pciraf/as.pcix.gen.gz
           /root/_etc/pciraf/ib.rhux.x86.gz
           /root/_etc/pciraf/nb.rhux.x86.gz

2.3 インストール

   2.3-1 各ディレクトリの作成

       PC-IRAF のインストール用の root で ユーザー iraf を作成する。
     特に iraf のホームディレクトリ(ここでは/home/iraf/)については、

           chmod +rx /home/iraf

     などを実行して、他ユーザーの閲覧を許可しておくこと。

       ユーザー iraf (ホームは/home/iraf/、シェルはtcsh) でログイン
     して、以下のディレクトリ、

           mkdir /home/iraf/iraf/       
           mkdir /home/iraf/irafbin/
           mkdir /home/iraf/irafbin/bin.redhat/
           mkdir /home/iraf/irafbin/noao.bin.redhat/

     を作成。

   2.3-2 各ファイルの展開

       ユーザー iraf で、

           cd  /home/iraf/iraf/
           cat /root/_etc/pciraf/as.pcix.gen.gz | zcat | tar -xpf -

           cd  /home/iraf/irafbin/bin.redhat
           cat /root/_etc/pciraf/ib.rhux.x86.gz | zcat | tar -xpf -

           cd  /home/iraf/irafbin/noao.bin.redhat
           cat /root/_etc/pciraf/nb.rhux.x86.gz | zcat | tar -xpf -

     を実行。これで各種ファイルがしかるべき場所に展開されたことになる。

   2.3-3 インストール前の設定 ＆ インストール

       ユーザー iraf で、
           /home/iraf
     から、
           setenv iraf /home/iraf/iraf/
           cd $iraf/unix/hlib
           source irafuser.csh
           ./install -n
       質問事項には全てデフォルトで答えればＯＫ。場合によっては上手く
     行かない場所が出てくるが、その場合は yes / no の回答を変えれば良い。
     結果的には問題無く処理が進むはずである。
       特に問題がないようなら、改めて root になって、
           su root
              (rootのパスワードを入力)
           setenv iraf /home/iraf/iraf/
           de $iraf/unix/hlib
           source irafuser.csh
           ./install
     で、実際のインストールスタート。 質問事項への回答は前述した通りである。

       以上で PC-IRAF のインストールは完了である。